
日常生活や自己検診でわかる「乳がん」の症状には、乳房のしこり・違和感、乳房のひきつれ・くぼみなどがあります。しこりがなくても、皮膚が赤く腫れる場合もあります。
乳がんは、早期発見・早期治療がとても大切です!少しでも「あれ、おかしいな」と感じることがあったら、すぐに医療機関で検査を受けるようにしましょう。
胸にしこりを見つけてしまいました。痛みもある気がします。「乳がん」でしょうか?
胸のしこりや痛みが、必ずしも「乳がん」であるとは限りません。しこりの9割は、良性とも言われていますし、女性ホルモンのバランスで胸が張り、痛みを感じることもあります。ただし、自己判断で「大丈夫」と決めるのはやめましょう。
「乳がん」の症状と似た病気に、『乳腺症』・『乳腺炎』・『乳腺線維腺腫(せんいせんしゅ)』・『葉状腫瘍』・『乳管内乳頭腫』などがあります。慌てずに、医療機関で検査を受けるようにしましょう。
必ずかかる、というわけではないですが、以下のような項目にあてはまる方は、「乳がん」にかかるリスクが高くなると言われています。
・年齢が40歳以上の方。近年は、20代・30代にも増えてきています。
・初産年齢が30歳以上の方。
・授乳経験のない方。
・閉経年齢が55歳以上の方。
・高蛋白、高脂肪による肥満の方。
・良性乳腺疾患を持っている方。
・女性ホルモンを常用している方。
・ご家族、家系に乳がんになった人がいる方。
上記にあてはまる方もそうでない方も、「乳がん」にかかる可能性があります。医療機関での定期検診を受けるようにしましょう。
病院によって差があります。例として挙げると、専門のクリニックで視触診・マンモグラフィなどの検査を受けると、約5,000円~10,000円 くらいのようです。
最近では、自治体による集団検診の実施や、40歳以上の女性を対象に自治体が乳がん検診の費用を負担するなどの仕組みもあります。利用できるものがあるかもしれませんので、まずは、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
乳がん検診を受けたいとは思っていますが、恥ずかしいし、抵抗があるのですが・・・
視診や触診があるとなると、なかなか気が乗らないのも無理ありませんよね。最近では、女性の技師が検査を行う病院が増えています。不安なことは事前に医療機関に直接聞いてみましょう。
あなたの健康を守れるのはあなただけです。勇気を出して、「乳がん検診」を受けましょう。
マンモグラフィ検診は、痛い!と聞きます。痛みを考えると、怖くて気が引けます・・・胸が小さいと、マンモグラフィ検診が痛いのですか?
痛みの感じ方には個人差があります。ですので、必ず痛いとも限りませんし、痛くないとも言いきれません。リラックスして力を抜いて受けるのが、圧迫による痛みを軽減するコツです。
マンモグラフィ検診を受ける時期としては、生理が終わって1週間くらいの、乳腺が張っていない時期がより良いでしょう。
胸の大きさが撮影や痛みに関係することは全くありません。男性の胸でも撮影することができるくらいですので、心配は無用です。
『30代になったら乳がん検診を受けましょう』と聞きますが、10代、20代はかからないのですか?
乳がんの発生は、20歳過ぎから徐々に増え始めます。30歳代ではさらに増え、40歳代後半から50歳代にピークを迎えます。20代でも乳がんになる可能性はあります。
ただ、10歳代の乳がんは非常に稀です。しこりがあるといっても、乳がんである可能性はほぼ無いに等しいでしょう。ただし、乳がん以外にも、乳房に発生する良性の腫瘍はたくさんありますので、違和感を感じたら、年齢関係なく、一度、乳腺専門医の受診をお勧めします。
男性にも乳腺がありますので、男性も乳がんにかかる可能性があります。ただし発生率は、女性の200~300分の1くらいです。
「乳がん」になった場合、必ず乳房を切除しなければならないのですか?
必ず乳房を切除しなければならない、というわけではありません。初期段階や乳がんの特性によっては、手術前の抗がん剤の投与で、腫瘍が消えることもあります。
近年の「乳がん」の手術では、条件が揃えば乳房を残したり胸の筋肉を残す手術(縮小手術)が一般的です。発見が早期であればあるほど、治療や手術が軽くて済むので、肉体的にも精神的にもダメージが少なくて済みます。
ここ最近になって、「乳がん」に関わるキャンペーンや情報が多くみられるようになりましたが、それはなぜですか?
日本人女性の乳がんは欧米に比べて少ないとされていました。しかし、近年増加傾向にあり、1950年から1995年までの45年間に乳がん死亡数は5.47倍に増加しているという統計があります。乳がんは、女性のがん死亡の原因で1位となってしまいました。日本の乳がん患者増加の原因としては、女性のライフスタイルの変化が大きく影響していると考えられています。結婚年齢の高齢化にともなう初産年令の高齢化、小子化などの生理的な原因に合わせて、食の欧米化やカロリーの過剰摂取など、食物に関連した原因などが考えられます。
乳がんにならないための予防方法は、残念ながらありません。ただ、食事面・運動面など生活習慣を改善することは、長い目で見ての病気の予防になると考えられます。
ですので、早く見つけて治療すること、自己検診と乳がん検診を定期的に行うことがとても大切です。