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複十字シール募金運動
募金の使い道
平成15年度はみなさまのあたたかいご協力で4億6,644万9,856円の募金額が集まりました。集められた募金は海外援助や結核の健診機器の整備などに使われています。
募金の使途(平成15年度 結核予防会)
結核予防の普及啓発に 1億4,949万円
全国各地域の結核予防団体の活動費に 5,181万円
胸部検診車の整備に 3,038万円
途上国の結核対策支援に 2,477万円
結核など胸の病気の調査研究に 108万円
次年度に行う検診車・検診機器等の整備のための積み立て 7,695万円
外国への援助
発展途上国では結核によって多くの人の命が危険にさらされています。人口約2億人のインドネシアでは、1992年に年間17万5千人が肺結核により死亡し、その大部分が15〜64歳の生産年齢に属すると推定されています。

これらの国で結核をなくしていくには、保健医療従事者の人材育成や検査機器の整備が必要です。そこで複十字シール募金を使って援助を行い、治癒率の向上など大きな成果をあげています。インドネシアでは1600円で患者1人に対し治療を最後まで続けることができます。みなさまの善意のご協力をお願いいたします。
ミャンマー結核対策スタディツアーレポート
宮崎県健康増進婦人の会(宮崎県地域婦人連絡協議会)谷口由美繪さんの報告書より抜粋
患者宅訪問・患者インタビュー 結核病院のスタッフと共に
ミャンマーにおいて、結核はマラリアに次ぐ2番目に大きな健康問題で、結核患者は年間8万人も発生し死亡者数は年間2万人近い。結核は同国の死亡原因の第2位と聞き、戦後日本の結核の怖さを思い出す。ミャンマーの結核対策は、保健所や開業医が痰の検査を行い患者に治療薬を投与、確認するDOTS方式である。

タンリン地区病院長の説明によると、2001年4月からの結核予防会による支援開始後、治療成功率は上昇し2002年以後は80%以上の治療成功率を達成した。
結核予防会の支援によって行われた活動は、
(1) 医師、臨床検査技師、医療関係者、私立の開業医、ミャンマー母子婦人会に対するDOTSを普及するための研修
(2) 住民への啓発活動・・・結核予防会からの資金が、患者登録用のコンピュータ、保健衛生教育ビデオ勧奨のためのテレビ、粉ミルク等に使われ感謝されていることを確認

現在の問題点は、より多くの人が正しいDOTSを受けること、開業医を結核対策に巻き込むこと、官民協同の活動を展開していくことである。同時に質の高い耐性検査を実施することも重要である。婦人会による毎年のシール募金活動が生かされている実態を見て誇りに思うと同時に、DOTS活動に敬意を表し日本の結核予防の重要性を確認した。

DOTS(Directly Observed Treatment, Short course)
DOTSとは、結核感染者が抗結核薬を服用するのを、保健医療従事者や研修を受けて認定を受けた者が直接に監視・記録して、結核治療を完了させる治療法のこと。患者にまとまった量を投薬することなく、毎日患者に対して医療職員の監督のもとで服薬させ、その機会に必要な助言や指導を行う。これにより確実な治癒と耐性菌出現の予防もできる。途上国のみならず先進国でもこの治療方式により大きな成果をあげている。



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